単糸が紡げたら、次は双糸にしていきます。
双糸にするときは、単糸で紡いだ時とは反対回りで紡毛機で撚りを入れながら、撚り合わせていきます。
通常2本撚りの糸を紡ぐ際、単糸はZ撚り(時計回り)、双糸はS撚り(反時計回り)です。

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右手で2本の単糸を引き出し、左手で紡毛機の撚り加減を調整して、ボビンに入れていきます。


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双糸に合わせ終わりました。
まだボビンには余裕があります。
Majacraft社ROSEの公式ページには、一つのボビンに180g程度の糸が乗ると記載がありますが、おそらく私の引き込み具合だと120g程度が限界な気がします。
(紡毛機の引き込みを強くし、ボビンに固く巻き付けると180g乗ると思いますが、せっかくのふんわりした糸の風合いがなくなるので、ボビンにはいつもふわっと糸が巻かれる程度の引き込みにしています)

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83gのFingering weight (中細程度)の毛糸が完成しました!
撚り合わせたばかりはくるくると撚りが戻ってしまうことがあるので、このまま2〜3日定着させました。

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今回は初めて、Majacraft社のWheel Skeinerを使って、カセ上げしていきます。

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ボビンを外して、装着します。
はじまりは、一箇所に毛糸を結びスタートします。


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右側に出来上がった糸を設置して、右手で糸を誘導しながら左手でハンドルを回します。
ペダルを使用すると凄く速く回転して大変なので、使用しません。


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今までかせあげの際はニディノディを使用していましたが、Majacraft社ROSEで紡げる量を考えるとニディノディでカセあげするより、遥かに楽で早く終わりました。

均等に平らになるように調整しながらカセにしていきます。


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全部カセ上げができました。
このあと、4辺に八の字で糸を結び崩れていかないようにして、Wheel Skeinerから外します。

次に撚り止めです。
糸量(グラム)の約3倍以上の水を50度に沸かします。
2.5ℓで足りましたが、今回4ℓ準備しました。
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念のため、カセの中にビニール紐を通してカセが崩れないようにします。

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今回は、フィンシープのラノリン(脂分)を残して編みたいので、モノゲン液は使用せず50度の湯に40分浸すだけにします。

40分後、洗濯機で5秒ほど脱水をかけ日陰干し。天気が良かったので3時間ほどで乾いていました。

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撚り具合が想定より少し弱いところもありますが、脂分を残しているので切れることはないと思います。

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自分で紡いだ糸がカセになったときの姿が、一番達成感を感じます。
きっと紡ぐ人はみんな同じ気持ちではないでしょうか?羊毛から自分で紡いだ糸は特別です。

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やっと毛糸になりました。
さてここから編み始めます☺️🤍