みなさまこんにちは
GRAPPONIA店舗のある神戸市北区はあっという間に寒くなり、昨年編んだニットを嬉しい気持ちでクローゼットに並べ始めています。

先日、もう少し暖かった日のこと、
ちょうど庭のオリーブの木が茂り過ぎていたため、オリーブで毛糸を染めることにしました。

剪定2日後に染液を作りました。
葉は少し乾燥し始めています。
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①毛糸量(200g)の5倍のオリーブの枝葉(1kg)をネットに入れます。
毛糸量(200g):浴比を1:30にし、6ℓ 30℃のお湯を作り、30分かけて90℃まで上げ、その後30分間90℃を維持します。
全体で約1時間抽出し、その後自然に放冷します。

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こちらが放冷後の染液です。

②媒染ムラをなくすため、媒染前に毛糸を30℃〜40℃の湯に浸け込みます。

③次に媒染液を作ります。
毛糸量(200g):浴比を1:30にし、6ℓの水を30℃程度に温め準備します。
毛糸量(200g)に対して20%のウール用アルミ液(40g)を上記の湯に入れます。

こちらが使用したウール用アルミ液です。
数十年前に田中直染料店で購入したもののため、現在は販売されていません。

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④媒染液に毛糸を入れ、30℃から30分かけて60℃まで上げ、30分間60℃を維持します。
全体で約1時間のアルミ媒染をし、自然に放冷します。

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④次に毛糸を染色します。
作った染液(6ℓ)を40℃にし、毛糸を浸け込みます。
この時、毛糸のカセを上下にゆっくり動かし、染めムラができないようにします。

30分かけて60℃まで上げ、その後30分間60℃を維持します。
全体で約1時間浸け込んだら、自然に放冷します。

こちらが1時間浸け込んだ後の染液と毛糸の状態です。

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⑤付着していない染液を落とすため、30℃〜40℃の湯ですすぎます。
その後、脱水し、影干ししたら完成です。

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こちらが影干しした後の毛糸の状態です。IMG_3651


今回染色した毛糸は、並太程度のスラブヤーンです。
我が家の8ヶ月児が今シーズンに着れるようなカーディガンを製作中です。

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完成後、Instagram等で改めてご報告します。